補助金の見積りは1社でいい?50万円以上は2社、中古品は3社です
補助金で買うものは、金額で見積りの枚数が変わります。1者あたりの見積額の合計が50万円(税抜き)以上になると、同じ仕様で2者以上から取ることになります。そして中古品だけは3者以上で、理由書では代えられません。
交付決定を待っているあいだに見積りをそろえたい、といったことはありませんでしょうか。流山市・柏市・松戸市の事例をもとに整理します。
相見積りの結論
- 1者あたりの見積額の合計が50万円(税抜き)以上なら、同一仕様で2者以上から取ります
- 中古品は3者以上で、業者選定理由書では代えられません
- 最低価格のところを選ばないときは、理由書と価格の妥当性を示す書類が要ります
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線は50万円です
まず金額の線を押さえます。事業再構築補助金の補助事業の手引きは、契約先1者当たりの見積額合計が50万円(税抜き)以上の場合、同一仕様の相見積書を取る必要があるとしています。
50万円未満であれば、1者の見積書で足ります。ここを超えたときに枚数が増えます。
読み方で気をつけたいのが1者当たりの合計という書き方です。1台ごとの単価ではなく、その相手に出す見積りの合計で見ます。
そして税抜きです。税込みで50万円を少し超えるくらいだから大丈夫、という読み方にはなりません。
同じ仕様でそろえます
手引きは、ただ2枚集めればよいとは書いていません。同一仕様の相見積書とされています。
片方はオプションを付けて、もう片方は本体だけ。これでは比べたことになりません。同じものを同じ条件で見積もってもらう必要があります。
実際のところ、ここでつまずく方が多いです。2者に声をかけると、それぞれが自分の得意な構成で出してきます。仕様を1枚の紙に書いて、それを渡すのが早いです。
型番、台数、設置の有無、保守の範囲。この4つをそろえておくと、比べられる見積りになります。
中古品だけ3者です
ここがいちばん知られていないところです。中古品を買う場合は、枚数が増えます。
手引きは、型式及び年式が記載されており、性能が同程度であると確認できる古物商の許可を得ている中古品流通事業者からの3者以上の相見積書が必要としています。
条件が3つ重なっています。型式と年式が書いてあること。性能が同程度だと確認できること。そして相手が古物商の許可を持っている事業者であることです。
さらに、業者選定理由書では代用できませんと明記されています。新品のときに使える逃げ道が、中古品にはないということです。
中古の機械を安く入れる計画を立てている場合、3者そろうかどうかを先に確かめてください。そろわなければ、新品に切り替える判断が必要になります。
| 買うもの | 必要な見積り | 理由書で代えられるか |
|---|---|---|
| 新品・50万円未満 | 1者 | 相見積り自体が不要です |
| 新品・50万円以上 | 同一仕様で2者以上 | 最低価格でない選定は理由書と妥当性の書類 |
| 中古品 | 3者以上 | 代えられません |
安いところを選ばない日があります
2者から取ったあと、必ず安いほうを選ぶとは限りません。納期が間に合わない、保守が付かない、といった理由があります。
手引きは、最低価格を提示したものを選定していない場合には、業者選定理由書と価格の妥当性を示す書類を提出するとしています。
選べないわけではありません。選んだ理由を書面にするということです。
ここで効いてくるのが、見積りを取った時点のやり取りです。納期や保守の条件がメールに残っていれば、理由書はすぐに書けます。あとから思い出して書くのがいちばん大変です。
見積書そのものにも条件があります
枚数の話だけではありません。1枚ごとの書き方にも条件が付いています。
手引きが挙げているのは、交付申請日に有効な見積書であること、補助金交付候補者名宛に作成されているものであること、そして税抜きと税込みの両方が記載されていることです。
宛名のところでやり直しになる例があります。担当者の個人名や、屋号だけの宛名になっていることがあるためです。
有効期限も見ておいてください。見積書に期限が書いてある場合、申請日に切れていると使えません。早く集めすぎて期限が切れる、という形もあります。
なお、見積りがそろっても発注はまだです。補助金は納品まで終えれば対象?支払いを済ませないと経費になりませんもあわせてご覧ください。経理や税務の取扱いは税理士へ、労災や雇用の手続きは社労士へおつなぎします。
相見積りでよくある質問
Q. 2者から取りたいのですが、1者しか扱っていない機械です。
相見積りが取れない場合の扱いは手引きに書かれていて、業者選定理由書と価格の妥当性を示す書類を提出する形になります。ただし中古品は3者以上が必要で、理由書では代用できないとされていますので、中古の場合は扱える事業者が3者そろうかを先に確認してください。
Q. 見積りは、交付決定の前に取っておいてよいですか。
見積りは交付申請の添付書類ですので、申請の段階で必要になります。手引きは交付申請日に有効な見積書であることを求めていますので、期限の切れない時期に取ることになります。注意が必要なのは発注のほうで、こちらは交付決定を待ってからです。
Q. 50万円は1台ごとで見るのですか。
手引きは契約先1者当たりの見積額合計と書いていますので、1台ごとの単価ではなく、その相手に出してもらう見積りの合計で見ることになります。税抜きの金額です。小さいものをまとめて1者に頼むと、合計で超えることがあります。
相見積りの理解度クイズ
Q1. 相見積りが必要になる金額の線はどこでしょう。
A. 税込み50万円以上
B. 税抜き50万円以上
C. 税抜き100万円以上
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正解:B。1者当たりの見積額合計で見ます。
Q2. 中古品の見積りは何者以上必要でしょう。
A. 2者以上
B. 3者以上
C. 新品と同じ
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正解:B。業者選定理由書では代えられません。
Q3. 見積書の宛名は、誰の名前にするでしょう。
A. 担当者の個人名
B. 補助金交付候補者名
C. どちらでもよい
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正解:B。申請日に有効なものを使います。
中古で計画していた機械を新品に変えた事例
流山市で食品の加工を始める方から、ご相談をいただいたことがあります。予算を抑えるため、充填の機械を中古で入れる計画でした。
ところが、その型の中古を扱っている事業者が2者しか見つかりませんでした。しかも1者は古物商の許可の確認が取れませんでした。
中古品は3者以上で、理由書では代えられません。このまま進めると、交付申請の段階で止まります。
結果として、新品の型落ちを2者から取る形に切り替えました。金額は上がりましたが、申請は通りました。見積りを集める前に気づけたことが、いちばん大きかったところです。
見積りを頼む前のワンポイントアドバイス
電話をかける前に、仕様を1枚にまとめてください。型番、台数、設置の有無、保守の範囲。この4つで足ります。
次に、その紙を全員に同じ形で渡します。メールで送れば、何を頼んだかの記録も残ります。あとで理由書を書くときに効いてきます。
中古を考えている場合は、いちばん先に3者を数えてください。古物商の許可の有無も、このときに聞いておきます。
最後に宛名です。申請する法人名や屋号をそのまま伝える。これだけで、やり直しがなくなります。
相見積りのまとめ
- 契約先1者当たりの見積額合計が50万円(税抜き)以上なら、同一仕様の相見積書が必要です
- 50万円未満であれば、1者の見積書で足ります
- 中古品は古物商の許可を得ている事業者から3者以上で、理由書では代えられません
- 最低価格のところを選ばないときは、業者選定理由書と価格の妥当性を示す書類を出します
- 見積書は交付申請日に有効で、交付候補者名宛、税抜きと税込みの両方の記載が要ります
つまずくのは、安いほうを選ぶかどうかではなく、何者から取るかを数え間違える場面です。中古かどうかで枚数が変わります。
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