Jグランツにエントリーでは入れません。補助金の電子申請でつまずく3か所
Jグランツは、GビズIDエントリーではログインできません。補助金の公募が始まってから気づくと間に合いません。
今回の記事は補助金の電子申請システム、Jグランツについてになります。公募要領は読んだけれど申請画面で止まってしまった、といったことはありませんでしょうか。流山市・柏市・松戸市の事例をもとに整理します。
Jグランツでつまずく3か所の結論
- GビズIDエントリーではログインできません。プライムかメンバーが要ります
- 「申請する」を押したあとは修正できません。差戻しを受けたときだけ直せます
- 従業員に入力を任せるなら、メンバーアカウントの設定を先に済ませます
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エントリーでは、入口で止まります
Jグランツの事業者向けマニュアルには、GビズIDプライムまたはGビズIDメンバーが必要と書かれています。エントリーではログインできませんと明記されています。
ここが最初の関門です。GビズIDにはエントリー、プライム、メンバーの3種類があり、エントリーはメールアドレスだけで作れます。手軽なので先に作ってしまう方が多いのですが、補助金の申請には使えません。
プライムは法人の代表者や個人事業主が取るアカウントです。書類の郵送か、オンラインでの申請で発行されます。取得にかかる日数はGビズIDプライムは最短で即日です。1か月かかると思っていませんかで整理しています。
ログインのときは二要素認証が入ります。登録した携帯電話が手元にない状態では入れません。事務所の固定電話で登録してしまうと、外出先で申請できなくなります。
GビズIDの3種類と、Jグランツで使えるか
エントリー → 使えません(メールアドレスだけで作れる簡易版)
プライム → 使えます(代表者・個人事業主用)
メンバー → 使えます(従業員用。プライムの所有者が発行する)
先にエントリーを作ってしまった場合でも、プライムは別に取り直せます。
「申請する」を押すと、もう直せません
マニュアルには、申請を確定すると以後は修正できなくなりますと書かれています。誤字に気づいても、添付を1枚入れ忘れても、自分では直せません。
直せるのは事務局から差戻しを受けたときだけです。差戻しにはコメントが付きますので、その内容に沿って修正して再申請する流れになります。逆にいえば、差戻しが来なければそのまま審査に進みます。
途中で止めたいときは一時保存を使います。一時保存したデータはマイページから再編集できます。削除できるのは下書き中のデータだけで、申請済みのものは削除もできません。
ですので、入力を終えたら一度一時保存して、画面を閉じて、あらためて見直してから確定する。この一手間が効きます。公募の締切当日に初めて画面を開くと、この見直しの時間が取れません。
| 状態 | 修正できるか | 削除できるか |
|---|---|---|
| 一時保存(下書き) | できます | できます |
| 申請済み | できません | できません |
| 差戻しを受けた | できます | — |
従業員に入力を任せるなら、先に設定します
社長がすべて入力する運用は、現実には続きません。経理や総務の方に任せる場合はGビズIDメンバーを使います。
メンバーは従業員用のアカウントで、即日発行が可能とされています。発行のときに携帯電話での本人確認が入ります。
ただし、メンバーを作っただけでは足りません。プライムの所有者が「メンバー管理」からJグランツの利用を設定する必要があります。ここを飛ばすと、メンバーでログインしても補助金の申請画面に入れません。
もう1点、マニュアルが名指しで注意しているボタンがあります。代理申請を行わない場合は「代理申請者が編集可能にする」ボタンを誤って押さないこと。誤って押したときは、新規に申請を作り直すことになります。
公募が始まる前にやっておくこと
Jグランツの画面はログインしなくても「補助金を探す」から見られます。キーワードや条件で検索できますので、公募が出る前にどんな補助金があるかを眺めておくことができます。
やっておくべき順番は決まっています。GビズIDプライムの取得、メンバーの発行と設定、ログインの確認。ここまでは公募と関係なく進められます。
逆に、公募が始まってからプライムを取り始めると、発行を待つ間に締切が近づきます。準備の中でいちばん時間が読めないのがアカウントの発行です。
採択されたあとも、Jグランツを使います
Jグランツは公募の申請だけのシステムではありません。マニュアルでは、採択通知のあとに交付申請を行い、そのあと事業の実施に関する手続きへ進む流れが示されています。
事業が終われば実績報告があり、お金の受け取り方には概算払請求と精算払請求があります。どちらもJグランツの画面から進めます。
つまり、アカウントは申請の日だけ使うものではありません。採択されてからのほうが、画面を開く回数は増えます。担当者が退職してログインできなくなる、という事故はここで効いてきます。
補助金は入金されて終わりでもありません。事業化の状況を報告する期間が続きますので、アカウントの管理は社内の引き継ぎ事項に入れておいてください。
Jグランツと補助金申請のよくある質問
Q. GビズIDエントリーをすでに持っています。プライムに切り替えられますか。
エントリーとは別にプライムを取得する形になります。エントリーが無駄になるわけではありませんが、補助金の申請にはプライムかメンバーが必要です。発行に日数がかかりますので、公募の予定が見えた時点で動いてください。切り替えを待つより、先に申請を出すほうが早い場面もあります。
Q. 申請したあとに添付書類の不足に気づきました。どうすればよいですか。
自分では修正できません。事務局から差戻しを受けたときにだけ直せる仕組みです。まずは公募要領に書かれた問い合わせ先に連絡し、状況を伝えてください。連絡先が分からない場合は、申請した補助金のページに事務局の情報が載っています。放置すると不備のまま審査されます。
Q. 社長の携帯電話が変わりました。ログインできますか。
二要素認証は登録した携帯電話に紐づいていますので、番号が変わったときはGビズID側で登録情報を変更する必要があります。申請の直前に気づくと間に合いません。代表者が交代したときや電話を買い替えたときは、その場でログインを試しておくのが安全です。
Jグランツの理解度クイズ
Q1. Jグランツにログインできないアカウントはどれでしょう。
A. GビズIDプライム
B. GビズIDメンバー
C. GビズIDエントリー
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正解:C。エントリーではログインできません。
Q2. 申請を確定したあとに自分で修正できるのはどの場合でしょう。
A. 事務局から差戻しを受けたとき
B. 締切前ならいつでも
C. 一度だけ修正できる
答えを見る
正解:A。差戻しを受けたときだけです。
Q3. 従業員がJグランツで入力するために必要な手続きはどれでしょう。
A. メンバーを発行し、プライム側で利用を設定する
B. メンバーを発行するだけでよい
C. 社長のプライムを共有する
答えを見る
正解:A。発行だけでは申請画面に入れません。
締切当日に電話をいただいた事例
柏市の事業者様から、公募の締切当日にご連絡をいただいたことがあります。事業計画は書き上がっていたのですが、ログインしようとしたアカウントがエントリーでした。プライムの発行が間に合わず、その回は見送っています。
内容で落ちたのではなく、入口で終わってしまった形です。もったいない終わり方でした。
アカウントを先に作るワンポイントアドバイス
補助金を使うかどうか決まっていなくても、GビズIDプライムは取っておいて損がありません。社会保険の手続きなど他の行政サービスでも使えますし、年会費のようなものもありません。
取ったらその日のうちにJグランツへログインしてみてください。入れることを一度確認しておけば、公募が出た日から中身の検討に集中できます。
Jグランツでつまずかないためのまとめ
- ログインにはGビズIDプライムかメンバーが必要です。エントリーでは入れません
- 「申請する」を押すと修正できません。一時保存で見直してから確定します
- 従業員に任せるなら、メンバーの発行とプライム側での利用設定が要ります
- 「代理申請者が編集可能にする」ボタンは、代理申請をしないなら押しません
つまずくのは、補助金の中身ではなくシステムの入口です。事業計画にかける時間を確保するためにも、アカウントは先に片づけておいてください。
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