建設業で使える補助金はざっくり3つ。ICT建機や3D測量機も対象になり得ます
こんにちは。
千葉県流山市の行政書士むらた事務所です。
建設業は補助金と縁が薄いと思われがちですが、そんなことはありません。
実際に採択されている制度があり、いま公募中のものもあります。
流山市・柏市・松戸市の事例をもとに整理します。
この記事の結論
- いま公募中の制度は、令和8年9月30日が締切とされます
- 従業員20人以下なら、小規模事業者向けの制度も使えます
- ICT建機や測量機器は、建設業の採択事例があるとされます
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いま出せるのは、9月30日が締切の制度です
まず、目の前にある機会からです。
令和8年に始まった新事業進出・ものづくり商業サービス補助金で、従来のものづくり補助金の流れをくむ制度です。
3つの枠に分かれています。
革新的新製品・サービス枠は最大3,500万円、新事業進出枠とグローバル枠は最大9,000万円が上限とされます。
いずれも従業員規模に応じて750万円から設定され、補助率は中小企業で2分の1、小規模事業者は3分の2とされます。
第1回公募の締切は令和8年9月30日とされます。
対象経費は幅広く、機械装置・システム構築費のほか、建物費、技術導入費、外注費、広告宣伝・販売促進費などが挙げられています。
申請は電子申請で、GビズIDプライムのアカウントが必要とされます。
従業員20人以下なら、小規模事業者の枠が使えます
大きな設備投資までは考えていない、という会社様はこちらです。
小規模事業者持続化補助金は、販路を広げる取り組みを支援する制度です。
ここで多いのが、うちは小規模事業者ではない、という思い込みです。
建設業は「製造業その他」に区分され、常時使用する従業員が20人以下であれば小規模事業者に当たるとされます。
商業やサービス業の5人以下とは別の基準です。
職人さんを含めて20人以下であれば、対象に入る可能性があります。
ホームページの制作、会社案内やチラシ、展示会への出展といった費用が想定されています。
窓口は商工会または商工会議所で、事業支援計画書を出してもらう必要があるため、締切の直前では間に合いません。
ICT建機や測量機器は、採択の事例があります
建設業で通っているのはどんな設備か、です。
省力化投資を支援する制度では、次の事例が紹介されています。
重機をICT化して施工を省人化した事例、UAVや3Dレーザースキャナーを導入した事例、鉄骨の製造工程にロボット溶接を入れた事例などです。
いずれも、同じ作業を同じ人数で続けるための買い替えではなく、人の手が減るか精度が上がる形になっています。
ここが審査で見られます。
一方で注意点もあります。
ダンプやトラックといった車両そのものの購入費は、修理費や車検費用も含めて対象外とされています。
同じ機械でも、ICT化された施工用の設備として計画に組み込むのか、単に車両を入れ替えるのかで扱いが変わります。
買いたいものから入るのではなく、どの作業をどう変えるかから組み立ててください。
建設業で使える主な制度
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 → 3枠。第1回は令和8年9月30日締切
中小企業省力化投資補助金 → ICT建機・測量機器・溶接ロボットの採択事例あり
小規模事業者持続化補助金 → 建設業は従業員20人以下なら対象。窓口は商工会・商工会議所
※ ダンプ・トラック等の車両の購入費、修理費、車検費用は対象外とされます
よくある質問
Q. 一人親方でも申請できますか。
制度ごとに要件が定められています。ご相談ください。
Q. 中古の機械は対象になりますか。
価格の適正性が示せないものは対象外とされます。
Q. 自治体の補助金もありますか。
県や市の独自制度もあります。窓口へご確認ください。
理解度チェッククイズ
Q1. 建設業が小規模事業者に当たるのは従業員何人以下でしょう。
A. 5人以下
B. 20人以下
C. 50人以下
答えを見る
正解:B。商業・サービス業の5人以下とは別の基準です。
Q2. 採択の事例があるのはどれでしょう。
A. ダンプの買い替え
B. ICT建機や3Dレーザースキャナーの導入
C. 社用車の車検費用
答えを見る
正解:B。車両そのものは対象外とされます。
Q3. 電子申請に必要なものはどれでしょう。
A. マイナンバーカードだけ
B. GビズIDプライムのアカウント
C. 建設業許可証の写しだけ
答えを見る
正解:B。取得に日数がかかります。
体験談・事例
柏市の建設業者様から、補助金は大きな会社が使うものだと思っていた、とおっしゃっていただいたことがあります。
従業員は15名で、まさに小規模事業者に当たる規模でした。
ホームページを作り直して求人の導線を整える計画で申請し、採択されています。
設備投資でなくても対象になる制度がある、とご存じなかっただけでした。
ワンポイントアドバイス
まずGビズIDプライムのアカウントを取っておいてください。
どの制度でも入口になり、取得に日数がかかります。
申請を決めてから動くと、それだけで締切に間に合わないことがあります。
次に、直近の決算書と従業員数を手元にそろえてください。
この2つで、使える制度はほぼ絞り込めます。
まとめ
- 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の第1回は令和8年9月30日締切とされます
- 建設業は従業員20人以下なら小規模事業者に当たるとされます
- ICT建機や測量機器は採択事例があり、車両そのものは対象外とされます
ここまでが制度選びの入口です。
ただし実務では、採択された後のほうが手間がかかります。
交付決定を待たずに発注してしまう事故、実績報告の証拠書類、5年間の報告義務。
建設業では工期の都合で導入時期がずれることも多く、そこが報告とかみ合わなくなりがちです。
行政書士むらた事務所では、流山市・柏市・松戸市を中心に(ご相談内容によってはオンラインで全国対応)、補助金の制度選び、事業計画書の作成支援、建設業許可の申請をお引き受けしています。
賃金や雇用に関する助成金は社会保険労務士へ、税務の処理は税理士へおつなぎします。
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