訪問先で出た針はどこへ?在宅医療の感染性廃棄物と、持ち帰り・委託契約・マニフェストの整理
こんにちは。
千葉県流山市の行政書士むらた事務所です。
訪問歯科や在宅医療の開業相談で、届出が片づいたあとに残りがちなのがごみの話です。
患者さんのお宅で使った針やガーゼを、そのまま置いて帰るわけにはいきません。流山市・柏市・松戸市の先生方から届くご質問を整理します。
この記事の結論
- 訪問先で出た医療廃棄物は、診療所の排出事業者責任として扱われるのが一般的とされます
- 自院の車で持ち帰る行為には、収集運搬業の許可を要しない整理があるとされます
- 処理を頼む段階では、委託契約書とマニフェストの整備が必要になります
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患者宅で出たごみは誰のものか
最初につまずくのがここです。
発生した場所は患者さんのお宅ですが、出したのは診療行為をした側です。
排出事業者は医療機関側と整理されるのが一般的とされます。
つまり、家庭ごみとして置いてくるという選択肢は取れません。
針や血液が付いたものは感染性廃棄物にあたり得るとされ、扱いが分かれます。
まず自院から何がどれだけ出るのかを、品目単位で書き出すところから始めます。
持ち帰ること自体と、処理を頼むことは別
次によくあるのが、運ぶのに許可が要るのかという疑問です。
自ら出した廃棄物を自分で運ぶ場合、収集運搬業の許可は要しないと整理されています。
ただし容器や表示、積み方には基準があるとされます。
そして最終的な処理は許可を持つ業者に委託します。
ここで書面が要るのに、口約束のまま回収だけ来てもらっている例が見受けられます。
運搬と処理を分けて考えると混乱しません。
委託の段階で必要になる書類
委託するなら、まず委託契約書です。
処理業者の許可の範囲と、扱う廃棄物の種類が合っているかを確認します。
許可証の写しを添えるのが通常です。
あわせて必要になるのがマニフェスト、産業廃棄物管理票です。
渡したものが最後まで処理されたかを確認する仕組みで、控えの保存期間も定められています。
なお、施設内の管理体制づくりは歯科医師・医師の判断が中心となる部分です。
当事務所は許可と契約書まわりを担当します。
訪問開始前に決めておく5項目
1. 出る品目 → 針・ガーゼ・薬液など
2. 持ち帰り容器 → 密閉できるか、表示は
3. 保管場所 → 診療所内のどこに置くか
4. 委託先 → 許可の範囲が合っているか
5. 書類 → 契約書とマニフェストの保存
よくある質問
Q. ガーゼ一枚でも感染性廃棄物になりますか。
血液の付着状況などで判断が分かれます。区分は保健所へご確認ください。
Q. 患者さんのご家族に捨ててもらってよいですか。
診療で出たものは医療機関側の責任と整理されるのが一般的です。
Q. 量が少なければ書類は不要ですか。
量による例外の有無は自治体で扱いが異なります。事前の確認が安全です。
理解度チェッククイズ
Q1. 訪問先で出た医療廃棄物の排出事業者は誰と整理されるでしょう。
A. 患者さんのご家族
B. 診療行為をした医療機関
C. 建物の管理者
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正解:B。置いて帰る選択肢は取れません。
Q2. 自院の車で自ら持ち帰る場合の扱いはどれでしょう。
A. 収集運搬業の許可を要しないと整理されています
B. 常に許可が必要です
C. 運ぶこと自体ができません
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正解:A。ただし容器や表示の基準はあります。
Q3. 処理を委託するときに必要になるのはどれでしょう。
A. 委託契約書とマニフェスト
B. 口頭での依頼
C. 領収書のみ
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正解:A。控えには保存期間が定められています。
体験談・事例
松戸市で訪問歯科を始められた先生から、開業半年で保健所の立入りを受けたとご相談がありました。
回収自体は業者に来てもらっていたのですが、契約書がなく、マニフェストの控えも残っていない状態でした。
書類を整えるだけで済んだものの、開業前に決めておけば手戻りのない部分です。
ワンポイントアドバイス
委託先を探す前に、一週間で出る量を実際に量ってみてください。
回収頻度も容器の大きさも、この数字がないと決まりません。
想像より少ないことも多く、条件の交渉がしやすくなります。
まとめ
- 訪問先で出た廃棄物は医療機関側の責任と整理されるのが一般的です
- 自ら運ぶことと、処理を委託することは切り分けて考えます
- 委託には契約書が要り、許可の範囲が合っているかを確認します
- マニフェストの控えには保存期間が定められています
ここまでが訪問診療の廃棄物まわりの全体像です。
ただし実務では、扱う品目や量、自治体の運用によって求められる容器も書類も変わり、開業後の立入りで指摘を受ける例は少なくありません。
行政書士むらた事務所では、流山市・柏市・松戸市を中心に(ご相談内容によってはオンラインで全国対応)、開設届や関連する許可の要件整理、保健所・地方厚生局との事前相談、申請書類の作成と提出までを一括してお引き受けしています。
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