行政書士試験における民法:不法行為(709条)を最短で押さえる

こんばんは!
今週の土曜日までは関東は暖かいみたいですね。
日中は良い気持ちでした~

さて、行政書士試験の民法は、契約(債権総論・各論)に目が行きがちですが、不法行為(民法709条)も良く問われる分野です。
ポイントは「丸暗記」ではなく、要件を型で覚えて、選択肢を潰せるようになること。この記事では、不法行為を試験向けにコンパクトに整理していきます。

この記事はこんな人向け:
・行政書士試験の民法で「不法行為がごちゃつく…」と感じている初学者・リベンジ組の方
・条文と要件を整理して得点源にしたい方


不法行為とは(まず結論)

不法行為はざっくり言うと、故意または過失で他人の権利・利益を侵害し、損害を与えた場合に損害賠償責任が生じるというルールです(民法709条)。


不法行為(709条)の成立要件

試験はここを分解できるかが勝負です。要件は次の5つを押さえていきましょう。

1)故意または過失

「わざと」でも「うっかり」でも対象。過失は“注意義務違反”のこと。

2)権利または法律上保護される利益の侵害

試験でよく問われるのがこの言い回し。
“権利”に限らず、法律上保護される利益(名誉やプライバシーなど)も含みます。

3)損害の発生

損害がなければ賠償は発生しません。
財産的損害だけでなく、精神的損害も対象になり得ます(民法710条)。

4)因果関係

侵害行為と損害の間につながりが必要です。
選択肢だと「因果関係が不要」といった形で出やすいです。

5)責任能力

未成年者などは、状況によって責任能力が問題になります(民法712条など)。
ここは「責任能力がないと本人は責任を負わないことがある」まで押さえればOKです。
※事理弁識能力、行為能力、責任能力、ここら辺はマストで押さえましょうね。


損害賠償の範囲と減額(よく出る周辺)

慰謝料(710条)

不法行為は精神的損害も賠償対象です。
条文番号とセットで覚えると強いです。

過失相殺(722条)

被害者側にも過失があると、賠償額が減ります。
試験では「いつでも自動的にゼロになる」など極端な選択肢が混ざりがちなので注意。
過失相殺に関しては、下記は記述問題で書かされる可能性が結構ある論点です。是非覚えておいてください。
被害者側の過失: 被害者本人だけでなく、被害者と「身分上・生活上一体をなすとみられる関係にある者」の過失も含まれます


特殊不法行為(セットで出やすい)

行政書士試験では、709条の理解を前提に、次の“派生”が問われやすいです。

共同不法行為(719条)

複数人が関わって損害を与えたケース。連帯して責任を負う方向で整理します。

使用者責任(715条)

従業員が仕事中にやらかした場合、使用者(会社など)が責任を負うことがある、という枠。
※ここは記述でも問われる論点があります。
714条と合わせて別記事でまとめたいと思います。

工作物責任(717条)

建物・塀などの設置や保存に欠陥があって損害が出たケース。
「占有者→所有者」の順に検討する、という整理が頻出です。

監督義務者の責任(714条)

責任能力がない者を監督する立場の人に責任が及ぶことがある、という枠。
※ここは記述でも問われる論点があります。
715条と合わせて別記事でまとめたいと思います。


ここがひっかけ(過去問で迷うポイント)

  • 要件が“4つ”や“3つ”に削られている(損害・因果関係が抜ける形)
  • 「権利侵害」しか書いておらず、“法律上保護される利益”を落としている
  • 「不法行為=必ず精神的損害も賠償」など、“必ず”で言い切る選択肢
  • 特殊不法行為で、条文番号や責任主体が入れ替わっている(715・717あたり)

解き方のコツは、選択肢を見た瞬間に「要件5点セット」に当てはめて、欠けている要素を探すことです。
不法行為は結構論点があって、組み合わせで引っかけてきたり、問われ方も色々あります。
ここは面倒くさがらず、「要件5点セット」は覚えちゃいましょう。
逆に言えばここを覚えておけると、大体解けるようになりますよ!


勉強の手順(続かない人向けに簡単に)

  1. テキストで709条の要件を5つに分解
  2. 過去問で709条の問題を解く(間違えた肢だけ復習)
  3. 715・717・719・714を“追加パーツ”として覚える
  4. 最後に時効(消滅時効)など周辺を軽く確認

おススメテキスト(不法行為対策)

  • 行政書士試験用の基本テキスト(民法):要件の整理と条文番号の確認用
  • 過去問題集(肢別だと特に便利):ひっかけパターンに慣れる
  • 条文集(簡易でOK):709・710・714・715・717・719・722を引けるようにする

「テキスト→過去問→条文確認」の往復が一番定着します。


まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます!まとめです。
不法行為は、709条を中心に要件で処理できると一気に楽になります。

  • 709条は「故意過失・侵害・損害・因果関係・責任能力」で整理
  • 710条(慰謝料)と722条(過失相殺)はセットで押さえる
  • 715・717・719・714は“特殊不法行為”として追加で覚える

CTA(次の一歩)

不法行為は頻出論点ですが、条文がいくつもわかれており、後回しにしてしまいがちです。
まずは「709条の要件」「工作物責任(717)」「使用者責任(715)」など、1つだけでOKです。そこに絞って、過去問を解いてみましょう!
毎日の積み上げが何より合格への道に繋がります。
頑張っていきましょう!

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